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――それではまず、自己紹介をお願いします。

どうも、はじめまして、森山栄治です。舞台を中心に活動している舞台役者です。最近ではアニメをミュージカル化したものに出演することが多いので、勝手に"アニミュ役者"と呼んでいます。アニメミュージカル、略して"アニミュ"です(笑)

――"アニミュ"は今回で何本目ですか?

三本目です。ジャンプフェスタでは『ONE PIECE』のステージでゾロをやらせていただきまして、その後ミュージカル『テニスの王子様』では、桃城武をやらせていただきました。そして今回のロックミュージカル『BLEACH』では、阿散井恋次と。

――他の作品と、ロックミュージカル『BLEACH』との違いとはどんなところですか?

他の作品では人間の役を演じていたんですけど、『BLEACH』では死神なんです。持ってるもの・ハートの部分は変わらないんですけど、演じる上で、人間的な所と死神的な所の差をどう表現しようかっていうところが、悩むけれど面白いところですね。あと、これまでの作品は、明るいエンターテイメントというかショー的要素が強かったんですけど、『BLEACH』って結構しっとりと芝居を見せていこうという、芝居重視な感じがしますね。コミックは1コマ1コマ、コマで描かれているんですけど、舞台ではそのコマとコマの間、繋がりみたいなものも表現していかなければいけないんですよね。そういうことを考えながら役を作ったつもりですし、今回もそこを重視したいですね。

――原作は以前から知っていましたか?

はい、読んでましたね。もちろん出演が決まってからもガッツリ読みましたけど、その前から『週刊少年ジャンプ』は好きで、『BLEACH』は読んでました。「次はこの作品、くるな」って、思ってました。

――『BLEACH』の魅力って何でしょうか?

まず、護廷十三隊のかっこいい奴らがいて、死神なんだけど人間よりも深い人間模様、感情の深さみたいなものが描かれている。そういうところが入り込みやすいし、お客さんも惹かれるんじゃないかな。

――では、阿散井恋次は?

恋次って、1対1の戦いで一度も勝ったことないんですよ。白哉に負けてるし、一護にも二回負けてるし。負けっぱなしなんですよ(笑)だけど恋次って、強いイメージありませんか?ありますよねぇ。そこが恋次の不思議さというか、魅力なんじゃないかなって思いますね。

――でも、確実に強くはなってますよね。

強くはなってるんですけど、絶対勝てないんですよ(笑)

――壮絶な戦いが印象的でしたが…。

そうですね。「間違ってる」と思えば、相手がどんなに強くても、だめもとでぶつかっていくみたいな…そういうところがかっこいいですよね。「ルキアのためにいく!」みたいな男らしさっていうか。でも初演の時は、そこをすごく悩みましたね。恋次のルキアに対しての想いって、人間でいうと「結婚したい」とか「つきあいたい」とかそういう気持ちなのか、それとも、たまたま幼なじみで一緒にいる奴がミスを犯して処刑される、だからそいつを助けたいっていう想いなのか、って…。敵である一護に、「ルキアを頼む」って言うってことは、どのくらいルキアに対して思い入れがあるのか。もうそれは恋愛とか超えちゃってるのかなって、そんな感じで考えてましたね。そこを演じるのがすごい難しかった。

――阿散井恋次と森山さんとの間に、共通点はありますか?

前向きなところですかね、たぶん。僕、絶対に後ろには戻らないタイプなんで。例えば、どんなに怒られても『怒られてる』っていう言葉が出てくるまで、怒られてるとは思わないとか。

――それって前向きなんでしょうか?"天然"じゃなくて?(笑)

前向きっていうか、ポジティブっていうか(笑)なんでしょうね。注意されているのに、それに気付かないで平気でいるみたいなところが、だめもとで戦いにいく恋次と…。

――微妙に違うと思いますが…(笑)

大きな括りで考えれば(笑)、前向きなところですかねぇ…。

――恋次の尊敬できるところは?

その"前向き"の違いですよね(笑)恋次の、だめもとで立ち向かっていく根性みたいなものはすごいと思います。最近の自分は、なんか丸くなってきちゃってて(笑)…いつまでも恋次みたいに気持ちは尖っていたいですけど。次の再演では、またガツンと尖って演じたいですね。

――役づくりで苦労した点はありますか?

芝居重視の作品なんですけど、歌もあって、アクションもあって…アクションから芝居に入る時の切り替えがすごく難しかった。特に一番最後の、一護にやられて「足が前に進まねぇ、腕が上がらねぇ…」っていうシーンから、ルキアの回想シーンへ繋がるところがあるんですけど、そこが一番苦労したところですねぇ。