
――伊藤さんは、ロックミュージカル『BLEACH』が初舞台になるんでしょうか?
はい、初舞台だったので大変でした。自分にまだ引き出しがなかったから、いろんな人に聞きつつ、手探りでやったという感じですね。
――以前から『BLEACH』という作品は知っていましたか?
今回、この作品に関わることになって久しぶりにこれを読み始めた感じです。でも昔はよく『週刊少年ジャンプ』を読んでましたよ。『マキバオー』とか『DRAGON BALL』とか好きでした。
――『BLEACH』を読んでみてどうでしたか?
すごく入り込みやすかったですね。原作の久保先生の世代が僕らと近いからじゃないかと思うんですけど、面白いと思う感覚が似てるし、言葉や服装も スタイリッシュで、とても受け入れやすかった。だから僕も『BLEACH』という作品に関わる中で、どんどんハマっていきました。それから、僕たち男の子 の中に流れているジャンプの血、"ジャンプ的要素"っていうのがあって、それがやっぱり『BLEACH』にもあるんですよ。だからすんなり入ってくる。ま さにジャンプの伝統を引き継いでる感じが好きですね。
――他に、好きなところは?
ワクワクする感じですね。「こんな展開あり?!」みたいな、話と話の間の持っていき方が凝ってて、この後どうなるんだろう…っていう展開で必ず終 わるんですよね。そのあたりが魅力ですね。あとやっぱりバトルですよね、僕にもジャンプの血は流れてますから、楽しくてしょうがないですね。男だったらみ んな好きなんじゃないかな。
――浦原喜助の役が決まった時の心境はどうでした?
原作を読んで、ずいぶん年上の方だなぁって思いましたね。ヒゲも生えてるし。でも読んでいくうちに、喜助ってなんて面白い変化球な人なんだって思いましたね。身長とか体格が俺っぽいかなぁとも思ったし。
――浦原喜助と伊藤君との共通点はありますか?
飄々とした感じとか似てるかもしれないですね。ふざけた感じというか。「今ふざけるところじゃないだろ!」みたいな所でふざけるみたいな(笑)そこは僕と似てますね。
――この役を演じて苦労した点はありますか?
いっぱいありますね。僕の技量不足かもしれないですけど、年齢が実際より低くなっちゃったかな、っていうのがありますね。僕の感覚では高くやって いたつもりなんですけど、むしろ僕の方に引っ張ってきちゃった感じがします。僕、顔のわりに声が高いし(笑)もうちょっとしぶい声を出せればよかったんだ けど。ただ演出の平光さんにも言われたんですが、声の問題じゃないだろうっていうのがあって、違う面でもうちょっと年齢感を出せたらよかったなと思います ね。
――歌はどうでしたか?
声の出し方とか全てが試行錯誤で、わりと自由にいろいろやらせてもらいました。ここはポップに歌おうとか後ろの方で歌おうとか。ただ、前回の 『BLEACH』の後に別の舞台も経験して、「お客さんには安定したものを見せなければいけない」っていうことを強く思ったんです。そういう意味では、初 演の時は不安定だったので、次は安定したものを見せたいですね。きっちり稽古で作り上げたものを本番で出していく…基本ですよね。それさえわかっていな かった。あんまり変えたりしないで、常にクオリティの高いものを見せていけたらなっていうのが次の目標ですね。そのあたりが歌に関しての反省点ですね。
――ボイストレーニングはいかがでしたか?
面白いですね、先生によって違うんですよ。以前、個人でやったときは、声を鼻に響かせる指導法なんですよ、声を前に前に出していこうっていうか。 今回の先生は、声を後ろにもっと引っ込ませろって言うんですよ。いろんな方法があるんだぁって、勉強になりますね。どれが正解ってことじゃなくて要はそこ から自分のスタイルを見つけて完成させていけばいいんだと思います。自分は歌が好きなので、ここを第一の目標にしてがんばっていこうと思いますね。
――前回の公演を終えた時はどうでした?
やりきれないですね(笑)反省ばっかりで。僕の中で、後半いろんなことがわからなくなって…どうも僕は考え込む性格のようで。でも、それもいい経 験になりましたね。今は、答えが見つかったような気がしています。そういう意味で再炎では、舞台へのアプローチの仕方が、初舞台とは全然変わると思いま す。
――公演期間が長かったから、体力的にも大変でした?
そうですね。声も嗄れないと思ってたんですけど…喉を使って歌ったりしたらやっぱりだめなんだなっていう…後半観に来た人ほんとごめんなさいっていう感じでした。つらいですよね、観てる方が。でも今は声を嗄らさないで歌う方法もわかったんで、大丈夫ですよ!
――冬の公演は夏よりパワーアップするということなんですが、伊藤君的なパワーアップポイントってありますか?
意識としてはやっぱり「安定」ですね。スキーのジャンプで言えば、安定したK点超えを見せたいですね。まぁ、初演を観に来てくれた人は、再炎も観 に来てくれれば、どこがどうパワーアップしたかがわかりますよ!(笑)安定してるっていえば、美貴ちゃんとかすごいですよね、初舞台だったはずなのに。 ぶっちゃけみんな安定しているので、みんなを見習っていこうと思います(笑)前回も悩みながらやりましたけど、今となっては後悔はないですね。まぁ今回、 歌は期待してください!…って、言い切っちゃいますよ、僕は(笑)
――最後に再炎に向けての意気込みとメーッセージを。
冬の寒い時期に『BLEACH』の再演の炎にあたって暖まってください!…なんていうコメントは絶対言いませんけど(笑)まぁかなり熱いものには なるはずですよ。原作に似てるとか違うとかいろんな面が見れると思うし、僕らも『BLEACH』を愛しているものとして、お客さんと同じ気持ちでやってま すので、みんなで盛り上がっていきましょう、という感じですね。あとはやっぱり、「毎公演、絶対に良いものを見せます!」と断言しておきます。「たいした 自信だな」って最近言われるんですけど…(笑)僕も楽しみです。
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