尸魂界・救出篇


episode:42~63



遂にルキアの元にたどり着いた一護。強敵と戦ってきた自信から白哉を前にしても一歩も引かず立ち向かうも、夜一によって戦いは中断される。3日で一護を白哉より強くさせると宣言して消え去るのだった。
一方、雨竜と織姫は隊員たちの死覇装(しはくしょう)を盗み懺罪宮(せんざいきゅう)へ向かっていたが、十二番隊隊長・涅(くろつち)マユリと副隊長・涅ネムに遭遇する。織姫を逃し一人で対峙する雨竜。過去滅却師(クインシー)を研究していたマユリにとって最後の実験体となった、祖父の宗弦(そうげん)の無残な姿を見せられた雨竜は怒りをあらわにする。滅却師の力の全てを失う代わりに滅却師の極みの力を使い、マユリを追い込むも、マユリは卍解(ばんかい)して更に応戦する。

それでも雨竜の力が一歩勝り、マユリは撤退を余儀なくされる。傷つきながらも懺罪宮へ向かう雨竜。勝利もつかの間、九番隊隊長・東仙要(とうせんかなめ)に倒されてしまうのだった。
夜一により連れ戻された一護は、卍解を取得するために斬月と共に修行を開始する。与えられた期間は3日。必死の修行は続く。


尸魂界(ソウル・ソサエティ)の中でも混乱は続いていた。藍染の最後の手紙を読んだ雛森は監禁場所を抜け出し、藍染を殺した者の元へと向かう。雛森を護るため黒幕と信じるギンの元へ向かった日番谷。
しかしその場に現れた雛森は、刃を日番谷へ向けるのであった――。
藍染の手紙には首謀者は日番谷と記されていた。混乱する雛森に日番谷の言葉は通じない。雛森を利用したギンに日番谷の怒りが爆発する。



そして事態は更に悪化する。ルキアの処刑日が明日へと変更されてしまったのだ。一護の卍解の習得は未だならず。それでも諦めずに一護は前を向き続ける。
一方、処刑を明日へと控えたルキアは過去へと思いを馳せていた。十三番隊に所属したルキアの上司でもあった副隊長の志波海燕(しばカイエン)。誰にでも分け隔てなく接する彼の性格に、ルキアの心は癒され尊敬の念を抱くようになる。そんな時悲劇は起こった。虚(ホロウ)に海燕は妻を殺されてしまったのだ。海燕は敵討ちに行くも、逆に体を虚に乗っ取られ味方に攻撃を仕掛けてくる。立ち向かってくる海燕の体に斬魄刀(ざんぱくとう)を突き立てるルキア。海燕には礼を言われるも、ルキアは自分自身を救う為だけに海燕を殺したと自分を責め続けるのだった。



処刑まであと数時間。一護と別に修行に励み卍解を習得した恋次は未だ修行中の一護を残し、一人白哉の前に立ちはだかる。ルキアを助けたい、その想いで白哉に戦いを挑む恋次。卍解「狒狒王蛇尾丸(ひひおうざびまる)」を繰り出すも圧倒的な白哉の力の前になすすべもない。それでも同じ状況に立たされた時、諦めなかった一護の姿を思い出し、自らも渾身の力で白哉に挑み一撃を与えることに成功する。



護廷十三隊内部でも、処刑賛成派と反対派に分かれさまざまな思惑が交差するも、処刑の時はやってきた。だがルキアが処刑される寸前、再び一護が現れる。救い出したルキアを恋次に託し、一護は白哉に戦いを挑む。そして一護の参戦は護廷十三隊同士の戦いへと転じてゆく。剣八VS東仙要・狛村左陣(こまむらさじん)、射場鉄左衛門(いばてつざえもん)VS一角、檜佐木修平(ひさぎしゅうへい)VS弓親、そして山本元柳斎重國(やまもとげんりゅうさいしげくに)VS京楽春水(きょうらくしゅんすい)・浮竹十四郎(うきたけじゅうしろう)、夜一VS砕蜂(ソイフォン)。隊長格同志の戦いは熾烈を極め尸魂界は更なる混乱に陥る。




夜一は実は尸魂界の四大貴族の一つ、四楓院(しほういん)家の人間でかつては隠密機動の総司令官でもあった。夜一に代わってその地位に付く砕蜂は、夜一が突如姿を消したことで夜一を憎んできた。しかし鍛錬を積み技を磨いて挑んだもののやはり敵わない。その強さにかつて慕っていた夜一の姿を思い起こさせるのだった。

三度目の白哉との戦いで一護は白哉に卍解を出すよう挑発する。始解(しかい)「千本桜」を受けてなお立ち続ける程成長した一護を前に、遂に白哉は卍解「千本桜景厳(せんぼんざくらかげよし)」を解き放つ。そして一護も遂に卍解をする!!


卍解した一護の力は想像を超えていた。白哉に傷をつけるまでになった一護の力を全力で叩き潰すことを決意する白哉。防御を捨て攻撃に特化した「殲景・千本桜景厳(せんけい・せんぼんざくらかげよし)」を受け、そして度重なる戦いのダメージが蓄積された一護は次第に押され遂には動けなくなってしまう。絶体絶命の時、一護の内なる虚が目覚める。虚の圧倒的な力で白哉を追い詰めるも、一護は自らの意思で虚を抑える。互いに満身創痍になり、最後の一撃をぶつけ合う。命を懸けたその一撃を受けた白哉は一護を認め、一護の勝利を認めるのだった。



その頃、中央四十六室に向かった日番谷は、驚愕の光景を目の当たりにする。四十六室のメンバーが全員殺されていたのだ。ルキア処刑などの命令の数々は偽の命令だと悟った日番谷の目の前に、死んだはずの藍染が現れる。そしてその前には藍染によって刺された雛森が横たわっていた。卍解した日番谷でさえも容易く倒した藍染は遂に本性を現した。そしてルキア処刑の真の目的を語り出す。



市丸ギン、東仙要を従えた藍染の真の目的は、ルキアの義骸(ぎがい)に隠された崩玉(ほうぎょく)を手に入れることだった。崩玉を手に入れるため何百年も尸魂界をだまし続けていたのだ。隊長たちが藍染に立ち向かうも、その圧倒的な強さになすすべもない。高みを求めて大虚(メノスグランデ)とまで手を組んだ藍染。天の空白を自ら埋めると宣言し、空へと消えるのであった。



一連の騒乱は藍染の企みと判明し、ルキアの処刑は取り消されることになった。藍染という新たな敵の出現に一抹の不安はあるものの、壮絶な戦いを終えた死神たちは各々一時の休息を得る。海燕の家族と和解を成し遂げたルキアは、そのまま尸魂界に残るという。ルキアを助けたことで自分自身の中に降る雨を止めた一護。互いに笑顔で別れを告げるのだった。

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