「雨の公国」の第四公女であるニケは、「晴れの大国」のリヴィウス一世のもとに嫁ぐことになった。美しい歌声に合わせて雨を呼ぶ「アメフラシ」の能力を持つ彼女は、公国のために顔も見たことのない相手との結婚に応じて、故郷から遠く離れた地を訪れる。
結婚相手のリヴィウスは、即位からわずか３年で世界を治め、太陽王と呼ばれている。しかし、実際に会った彼はまだ11歳の少年だった。最初は互いに反発を繰り返していたが、困難を乗り越えることで次第に信頼を深め、共に歩むことを決意した２人はやがて正式な婚約者となるのだが……。自身の秘術の秘密、大国に生まれたリヴィウスの抱える闇を知ったニケは、抗えない運命という名の渦に巻き込まれていく。
『花とゆめ』に連載されていた椎名橙の同名コミックをTVアニメ化した作品。