香月 舞(かづき まい) 11歳

天性の明るさと無邪気さをもった女の子。
好奇心が旺盛なので、何でも思いきりよくぶつかっていく。
想像力も豊かで、妖精はこの世にいるのだと信じている。彼女の動き一つ一つは、どこか華やかで人目を引く。回りにいる人たちの心の中に浮き立つような明るさを与えるのだ。しかも、本人はそのことを全く意識していない。
もしかすると、母親譲りのショーアッププレーヤーなのかもしれない。
ただし、残念なことに手先だけは父親譲り=不器用なのだ。
マジックは大好きなのに、手がついていかないというジレンマに絶えず悩んでいる。
感情の振幅が激しく、思い込んだら一途な所がある。ふだんは素直な女の子だが、一旦言い出したら手に負えないところもある。
大好きな人たちに甘えるのは上手。努力家でもある。

マジカルエミ 16歳

舞の変身後の姿。
性格は全く同じだが、舞よりはお姉さんらしい落ち着きを持っている
マジックが出来るのは魔法のおかげだが、ステージの上でのノリの良さや、観客の盛り上げ方のうまさなどはすべて地。
彼女のステージを観たら、マジックがこんなに楽しいものなのか、という気にさせられてしまう。

結城 将(ゆうき しょう) 16歳

マジシャンの両親に幼いころからマジックを仕込まれた。
両親の渡米を機に一人日本に残り、舞の祖父母の家へ預けられる。
マジックを毛嫌いしており、自分が打ち込めるのはボクシングだと確信している。しかし、生まれながらにマジックの才能があることに気付いていない。
いい男なので、女の子にはもてるのだが、はにかみ屋のためカノ女はまだいない。初対面の人にはまず無愛想な態度しか取れない。だが、一つのことに打ち込む時の情熱や集中力は人並み以上である。ガッツもある。
親しくなれば、思いやりのある優しい心遣いを見せてくれる。それに、ほとんど誰とでも親しくなれるのだ。

トポ ?歳

ドレッサーから出てきて、舞に魔法のブレスレットを与えた妖精。
本来の姿は光の玉だが、そばにいたモモンガに乗り移ったまま、居心地がよくなったのか、そのまま暮らし続けている。
魔法を授けた人物がどうゆう風に使うのか、ずっと一緒にいて見守るのが妖精としての彼の役目。
いたずら大好きっ子なので、時折町の人が被害に会うことも。だが、意外な時に的を得た寸評などを言い、舞をドキリとさせたりもする。
舞にとっては、何でも相談出来る気のおけない相棒といえよう。

中森 洋輔(なかもり ようすけ) 60歳

舞の祖父。マジック団「マジカラット」の主催者。
実権は妻の晴子に握られている。いわゆる魔術団から、スーパーマジックへの路線変更に猛反対するが、晴子に押し切られてしまう。
ガラクタまがいの骨董品を集めるのが趣味で、倉庫は満杯。

中森 晴子(なかもり はるこ) 59歳

舞の祖母。洋輔と組んでマジシャンとして活躍してきたが、プロデューサーとしての才能の方が上かもしれない。
決意したら徹底的にやり抜く張り切りおばあちゃん。
新生「マジカラット」をマルチ・スーパー・パフォーマンス集団に変えようと奔走している。

香月 陽子(かづき ようこ) 34歳

舞の母親。
「マジカラット」の元花形スターだったが、結婚を機に引退を決意。だが、今でもステージには未練があり、スキあらば出演しようとする。そのたびに夫の順一はヒヤヒヤさせられる。
子供たちがステージに立つことに関しては全面的にバックアップをしている。

香月 順一(かづき じゅんいち) 36歳

舞の父親。
妻の陽子と一緒に、手作りクッキーの店「コンガール」を開いている。
クッキー作りの腕は一流だが、マジックには理解がなく、結婚する時、「マジカラット」の花形だった陽子を引退させてしまった。
舞や弟の岬がステージにかり出されるたびに腹を立てているが、晴子の前では歯が立たない。

香月 岬(かづき みさき) 4歳

舞の弟
まだあまり喋れないが、元気いっぱい動き回るいたずら坊主。舞の変身を見てしまっても、何のことやら分からず、ただひたすら喜んでいる。トポとはいいコンビ。

小金井 武蔵(こがねい むさし) 11歳

舞のクラスメート。舞のことが好き。
でも、舞にとっては単なる友達の一人である。
ひねくれていて、こそこそと追い回すこともあるので油断できない。
舞とマジカルエミとの間に何らかのつながりがあるのでは、と、たまに訝しがったりするが、最後までつきとめることはできない。

小金井 滋(こがねい しげる) 40歳

武蔵の父親。テレビ局のプロデューサー。
武蔵の推めで「マジカラット」を観に行き、マジカルエミを見つける。
マジカルエミのタレント性を見抜いて、晴子と売出し作戦を展開していく。
自信に満ちあふれていて、強引にものごとを進めがちだが、ちょっとした不注意からよくドジをする。