第1話 ふしぎ誕生 魔法のスター

こてまり台に、祖父が経営するマジカラットかやってきた。その引越しの最中舞は、鏡の妖精トポと出会い、願いの叶う魔法をもらった。そのおかげで舞は、新生マジカラットの公演においていかれてしまう。舞は無事開演に間に合うのだが、トポのおかげでステージがメチャメチャに。舞は大混乱のステージを収めるために、魔法のブレスレットで、天才マジシャン・マジカルエミに変身する。

第2話 魔法でデビュー!生放送!!

先のステージで、マジカルエミに白羽の矢を立てたプロデューサーの小金井が、彼女にテレビ番組への出演を依頼したいと中森家にやってくる。ところがマジカラットの団員は誰もエミの行方を知らない。舞がエミと知り合いだとわかってみんながほっとしたのも束の間、テレビ生放送の日に舞はお父さんたちと映画に出かけることになってしまう。一方、テレビ局ではエミが来ない大騒ぎがはじまる。

第3話 あいつの好きなボクシング

自分勝手な態度が災いしてボクシングクラブでの将の評判は芳しくなかった。将の両親がマジシャンと聞いた舞は、将がなぜマジックよりもボクシングに魅かれるのかわからない。そんなある日、将はクラブの部長から放課後の練習を命じられた。またマジカラットからは、病気の明の代役を頼まれてしまう。団員のことを思う将は、2時間だけの約束でマジカラットへの臨時参加を引き受けるが……。

第4話 不思議色ハピネス

小金井と晴子はマジカラットのさらなる人気獲得にと、マジックに歌を組み合わせることを思い付く。それを知った舞たちは、ここぞとばかり歌の猛練習に励みだした。しかしこれは舞たちの早とちり。実は小金井は、エミ単独の歌手デビューを狙っていたのだ。団員たちの動向に気づいた小金井と国分寺は、彼らに知られる前にエミを緊急デビューさせようとするが……。

第5話 雨のたなばたファンタジー

七夕ショーを数日後に控え、その準備に余念がないマジカラット。団員が忙しく働く中で、なぜか岬はうかない顔だ。そんなとき七夕の物語を知った岬は、織姫への秘密の願い事を短冊に書いた。ところが七夕当日はあいにくの空模様。岬は雨の中星空を探して夜空を仰ぐ。マジックショーで織姫を演じるエミは、岬の心を開いて彼の願い事を叶えてあげようとする。

第6話 スターの輝きを秘めて

苦手なロマンス映画に出かけた舞は、そこで見知らぬおじさんと出会う。エミの映画界進出を夢見る小金井は、旧友で映画監督の高円寺を連れて、マジカラットの公演にやってきた。映画館のおじさんが高円寺だとは知らないエミは、ステージから花束を贈り、逆に監督を怒らせてしまった。舞は高円寺の失礼な態度に文句を言おうと撮影所に出かける。そこで作業する高円寺の真剣な表情を見た舞は……。

第7話 夏休み家庭科入門

今日から夏休み!勇んで帰宅して通知表を見せる舞。ところが順一たちは、女の子が家庭科"2"とはどうもいただけないらしい。舞は女の子だからという理由に納得がいかない。そんなとき順一の友人が香月家に大挙してやてきた。突然のお客に振り回されて、洋子は疲労困憊。とうとう寝込んでしまう。舞はおよばずながら母親に代わって家事を一手に引き受けるが、さて?

第8話 海辺のベストキッド

海辺のホテルに遠征に来たマジカラット。舞は地元の少年健太と次郎の兄弟や、その仲間たちと仲良くなった。楽しいひとときのなか、健太はいつしか舞に淡い想いを抱くようになる。そんな遠征最後の夜、念願のマジカラット招待券を手にする健太たち。そして次の日、エミの最後のショーが終わり満場の席からかかるアンコール。ところがそれは舞へのアンコールだった。

第9話 ボクシングなんて大嫌い!

エミに握手を求めるボクサー真田慎吾。真田のエキサイティングな試合に、将はさらにボクシングの魅力にひかれていく。試合に勝利したのはエミのおかげと、お礼にきた真田を、ボクシングへの嫉妬からかエミは冷たくあしらった。そんなとき将と真田の練習試合が決まるのだが、勝負の結果が見えている舞は憂鬱な日々を送る。試合も間近に迫ったある日、将は不注意で足首を痛めてしまった。

第10話 高原列車UFOはどこ!?

戸隠の祖母の家へ行きがてら、UFO捜しの旅に出かけた舞と岬。ふたりは旅の途中で、自称、誰でも夢が叶う星・ロキシースターからきたお姫様・ビービーという少女に出会った。突然の嵐に列車は立ち往生してしまい、はしゃぐ舞とビービーたち。そんな舞たちに乗客のイライラが爆発して、車内は大混乱!これを静めようとエミは魔法を使うが、そのはずみでビービーの心を覗いてしまう。

第11話 秘密のスターライフ

小金井はファンのためにエミの一日を"演出"しようとする。だがエミがこれを承知せず、小金井は最後の手段・ドキュメント風ドラマ制作に出る。なにも知らずにドラマ出演を喜んだ舞も、撮影が進行するにつれてどこかおかしいことに気づく。そしてエミは小金井たちの企みを知るが、ドラマへの出演をやめようとはしない。ついに小金井の思惑通りの作品が完成したかに思えたが……。

第12話 夏は光色のメモリー

お化け騒動で開発が遅れている蛍谷に近い、徳寺おじいちゃんの家に避暑に来た団員たち。今は亡き妻・あかりの面影を蛍に抱き続ける徳寺は、舞にマジックの悪用を強く戒めた。そこへ蛍谷の開発部長が、マジカラットにお化け退治を頼みにやってくる。団員たちは勇んでお化け退治に出たものの、現れたお化けに逃げ出してしまった。団員からはぐれた舞は、このお化け騒動が徳寺のしわざだと知る。

第13話 家庭教師は16才

夏休み中遊び廻った舞は山のような宿題を抱えていた。加えて家の手伝いに身が入らない彼女は、とうとう順一からマジカラット出入り禁止を宣言されてしまう。汚名挽回にと出向いた学習塾だったがそのモーレツぶりにあえなく断念、その代わりに将が舞の家庭教師を引き受けることに。そんなとき舞はエミが現れないことが原因で、マジカラットのテレビ出演打ち切りの噂を耳にする。

第14話 こてまり台 花のステージ

初めてのワンマンショーが決定してがぜんハリキル舞。武蔵をリーダーにしたクラスメイトたちのマジカル舞応援団も結成された。でもステージはビックバンではなく、バーゲンセール会場だった。いまさら本当のことがいえない舞は、思い悩んだすえに病気になってしまう。娘にかわっておかあさんが舞の代役を引き受けるが、病気の治った舞は恥ずかしがらずにステージに立とうと決心する。

第15話 風が残したかざぐるま

台風が近づく初秋のある日、舞は不思議な少女・シェリーと友達になる。舞のおとうさんに憧れて、かいがいしくその手伝いをするシェリー。ところが風を自由にできる彼女の能力に気づいたトポが、シェリーの正体を妖精だと見抜いた。実はシェリーは風の妖精で、前の台風で人間の世界にやってきたのだが、パワー不足で妖精の国に帰れなくなっていたのだ。シェリーはエミの力を貸して欲しいと頼むのだが……。

第16話 すてきパワフルドライバー

運転手のユキ子が、昨日免許を交付されたばかりだと知らずに舞たちが乗った国分寺の新車。ユキ子の暴走車は3人の哀れな犠牲者を乗せたまま、団員たちの追跡をふりきり突っ走る。なんとかユキ子の運転もマトモになって舞たちも一安心。だが、カリントウをぶつけられた大型トレーラーが舞たちを執拗に追跡してくる。ついにオーバーヒートした国分寺の車!トレーラーから現れた運転手の目的は?

第17話 気分はゆれて学園祭

こてまり祭のマジックコンテストで優勝を狙う舞。当日、将は部長の妹・晶子の案内役とマジコン審査員のエミのボディーガードを同時に引き受けてしまった。困った将は舞にエミを押しつけて、晶子の案内に出かけてしまう。舞は偶然、将と晶子をみてしまい大ショック。マジコンが始まりファンが押し寄せても、エミはうわのそら。しかし、エミは晶子から、将がいつも自分のことを考えてると聞かされる。

第18話 魔法の光に夢を

エミのステージを見た少年が、どうしても彼女に会いたいとその楽屋にやってきた。妖精が近くにいることを示す鏡に反応するこの少年・レイは、とうとう中森家にまでおしかけてくる。少年はその夜、中森家に忍び込み翌朝団員たちに捕まってしまった。エミのマジックを魔法だといって譲らない少年は、小さなビンにエミの魔法の光でいっぱいにして欲しいと頼むのだが。

第19話 ガラス越しのロマンス

舞は骨董店でアンティーク人形に呼び止められた。人形を連れて帰った舞は、魔法の鏡に映る人形の涙を見る。舞が人形の心に悲しみの理由を問いかけると、人形はむかいの喫茶店に飾られたマドロス人形のことを語りはじめた。舞はマドロス人形を探しにいくが喫茶店は改装中。人形は荷物に紛れて行方が判らなくなっていた。実はこの人形たちには一つの妖精が宿っていたのだが……。

第20話 危険なシャッターチャンス

まるで熱愛カップルのようなツーショットを撮られたエミと将。小金井さえ恐れる芸能ゴシップ誌・ピシャッターの川越が、このまたとないネタを鋭く察知した!小金井はふたりの接触をしばらく断ち、一時はピシャッターの脅威も去ったかに思われた。だが、川越たちはしつこくエミと将を狙っているようなのだ。そこで洋輔はそんなふたりを撮りたければ撮らせてやろうと一計を案じる。

第21話 がんばれ!ドキドキゲーム

テレビ番組"逆転!地獄ゲーム"に出場した武蔵のパートナーの誘いに、例によって将にバカにされた舞は出場を宣言。武蔵は優勝を目指して作られた舞の特訓メニューを懸命にこなそうとする。しかしこの息子の気持ちを察した小金井が、国分寺にイカサマを頼んでしまう。しかも武蔵はゲーム参加者の少年・花岡秀樹と、舞のデートを賭けて勝負することになってしまった。

第22話 からっと秋風 心もよう

舞台で大失敗したことを団長たちから怒鳴られてすっかり意気消沈してしまう進。冬も近いそんなある日、進は思い悩んだあげくマジカラット退団を決意する。どこかへ姿を消した進をひとり心配する舞は、みんなの冷たい態度に心を痛める。洋輔は進が本気で退団を願っているなら、マジカラットの解散もやむを得ないことと考えていた。そして初冬の海岸でもの思う進の胸中は……。

第23話 ごめんねミーちゃん

その日珍しく先生にエプロンを褒められて舞はご機嫌だった。ところが岬に自慢のエプロンを破られてしまい、思わず岬に嫌いだと怒鳴ってしまう。でもみんなは岬の肩を持ち、舞は面白くない。岬は弟がいるのは損だ、弟なんかいなくてもいいと言う舞の言葉に傷つき、姉のためを思って家出をするのだった。夜になっても帰ってこない岬を、寒さに震えながら懸命に探す舞たちだが……。

第24話 鈴の音よ もう一度

小金井はテレビのオーディションに参加した若菜とその母・妙子に出会った。妙子は小金井の初恋の少女だったのだ。だが、小金井は忘れられてることが恐くて話を切り出すことができない。見兼ねた舞が妙子に小金井のことを話すのだが、彼女は小金井のことも。忘れていった鈴のことも憶えていなかった。そこで舞はふたりの想い出を魔法で再現し、初恋の気持ちを想い出してもらおうと試みる。

第25話 かわいい訪問者

妖精の国からトポの後輩妖精・ピラミーがやってきた。オウムのぬいぐるみに入って、トポから舞にはじめて魔法をあげたときのこと、人間界に現れた他の妖精たちとの出会いのことなどを聞くピラミー。さらに舞からトポの行動を聞くピラミーの真の目的は、トポの人間世界の行動の査察にあったのだ。ピラミーから妖精失格の烙印を押されたトポは、妖精の国に帰らなければならなくなってしまった!

第26話 枯葉のシャワー

真田との試合を間近に控える将は、ただ気を焦らせるばかりの日々を送っていた。殺気さえ漂わせる将の様子は、舞でさえ心配するほどだった。そんなある日、将はロードワークの途中、銀杏の木の下で不思議な少女と出会う。春からずっと将を見ていたというその少女は、いまはボクシングを楽しんでいない、なにかに追い立てられているようだと語るのだった。将は少女を試合に誘う約束をするが……。

第27話 国分寺さん殺人事件

洋輔が入院した病院は偶然にも、国分寺のマンションを臨める場所にあった。その夜、国分寺宅に遊びにきたユキ子と国分寺は些細なことからケンカをしてしまう。それを目撃した洋輔は、国分寺を殺人犯人と勘違いするのだった。同時に国分寺とユキ子の様子を探る舞を襲う怪事件の数々!思いこみの輪が広がり、ユキ子を殺人鬼・国分寺から救うために、みんなは国分寺のマンションに乱入した!

第28話 ツキが落ちれば陽が昇る

その日の将は朝からまったく搗いててなかった。宿題を忘れて抜き打ちテスト、サッカーボールで窓ガラスを割り、とどめに試合の出場資格を失ってしまう始末。舞は彼がグローブを無くしたことを懸念するが、当人はこれをまったく気にしていない。翌朝も将の災難は続いた。なんとか将は調子を取り戻していき、あとは消えたグローブを見つけだすだけとなったのだが…。

第29話 雪景色・夢の国

サンタクロースを信じる舞、岬、そして武蔵は、彼に会うためにコンガールにも煙突があるのをすっかり忘れて町中に煙突を探す。その夜、コンガールの煙突部屋でサンタクロースを待つ舞たち3人と将。雪も降り出し舞台が整ったとき、サンタクロースがコンガールを訪れた。光の粒となった雪が突然に4人を包み込む。そして舞たちはそれぞれの別世界、それぞれの夢の国でひとときを過すのだった。

第30話 ワイン色のパーティー

マジカラットの大掃除も終わり、残すところは忘年会だけとなった。ところが3人組はスキー旅行。小金井は連日の忘年会ぜめにうんざりで、香月家もその日はだめだという。がっかりする晴子、二人きりのパーティーを提案する洋輔。しかし舞の説得に香月家と小金井は出席が決定。将や進たちも現れて賑やかになったパーティーを、エミはふたりの想い出のワインで素敵に演出する。

第31話 仲よし夫婦のギザギザ模様

些細なことからはじまった順一と陽子のケンカは周囲の懸念も空しく、お互いに意地を張り合ってエスカレートするばかり。とうとう離婚を前提にして陽子が実家に帰ってしまった!彼女がいなくなった香月家は案の定、収拾がつかなくなる。順一はただぼんやりと一日を過ごし、一方陽子は家族のことを考えるばかりで落ち着かない。舞と岬はふたりを仲直りさせるためにある方法を思いつくが……。

第32話 お風呂場でドッキリ!

舞が入浴中とは知らず、突然将がお風呂場に入ってきた!そのときに舞のブラシを壊してしまった将は、舞が怒っている理由をこれと勘違い。どこかおかしいエミの態度もきにしつつ、同じものを苦心さんたん探しまわる。そんなとき完成したエミの新曲"南国人魚姫"。これをもらった舞は一時は機嫌を直すのだが、入浴を覗いたことに怒っていたのに、それに気がつかない将の鈍感さにますます腹をたててしまう。

第33話 飛べ!スノードラゴン

雪遊びで風邪をひいた岬は、大雪が連れてきた雪の妖精パーフィと雪像のドラゴン・マローンと仲良くなり、楽しみにしていた雪祭りに向かう。パーフィのことをみんなは信じようとしない。そしてその夜もパーフィは岬のもとへ遊びにきた。マーフィを知るトポが言うには、パーフィの世界と現実世界は雪のある間しかつながってないのだ。舞は魔法で岬を呼び戻そうとするが……。

第34話 愛と哀しみのカリントウ

その朝、二日酔の国分寺を襲うカリントウの恐怖!見に覚えのない祝福と、いやがらせが続き、次第に国分寺は疑心暗鬼に陥っていく。ところがこれはすべて企画をだしたテレビドラマのスポンサーである製薬会社のため、カリントウを克服しようと彼自身がみんなに頼んでいたことだった。しかしカリントウへの道はつらく遠い。この苛酷な訓練で、国分寺は見事にカリントウを克服することができるだろうか?

第35話 妖精の森へようこそ!

舞が川で見つけた不思議に光る石。それはガラスの原料になる石英だった。ところが変身魔法のさなか、舞とトポは石の魔力でファントピーの森に迷い込んでしまう。もの森は石英に宿り、ときおり地球の夢を伝えに人間世界を訪れる妖精たちのふるさとだった。石は舞へ森の湖に自分を沈めてくれるように頼む。舞は約束とおり湖を見つけ石を水に還す。すると石から現れた妖精が森を優しい輝きで包み込むのだった。

第36話 北風にひとりぼっち

手首を強く痛めながら真田との練習試合に挑み、試合には敗れたものの、その顔に限りない充足感を湛える将。マジシャン最高の栄誉・エミリー賞に懸命に臨み、審査員特別奨励賞にながらも心からの感涙に耽る明・進・そしてユキ子のヤングマジカラット。それぞれの夢に賭ける彼らの姿に、舞はやりきれない思いを覚えた。そしてエミリー賞を受賞したエミは、魔法で得たその偽りの栄冠に限りない虚しさを感じる。

第37話 ためらいの季節

エミリー賞受賞記念パーティーの席上で、引退とマジカラットの解散を宣言する洋輔。そして進たちはマジックの修行に、将の両親を訪ねて渡米することにする。しかし舞はいまだ迷いのなかから抜け出せないでいた。そんなとき、エミリー・ハウエルの舞台を収めたフィルムを見た舞は、ある決心から洋輔にマジックを教えてくれるよう願い出る。エミには容易な手品だが、自分自身ですることが大事なことに舞は気づいた。

第38話 さよなら 夢色マジシャン

熱心に練習を続けてるうちに、下手でも舞でやるほうがマジックが面白いことを知り、彼女はトポに魔法を返すことを決める。もう舞は立派にマジシャンとして"魔法使いの夢"を見せることができるのだ。そしてユキ子たちは渡米を、進は洋輔のマジックスクール開校の夢について行くことを決意する。みんなそれぞれの想いを乗せて、マジカラット最後の公演の日は来た。エミは彼女のラストステージへと臨む。