篠原 みほ(しのはら みほ)9歳

藤が丘小学校三年生。
将来自分に何ができるのか、自信が持てずに毎日を送る自称「悩み多き」少女。
打ち解けられる性分ではなく、少し対人恐怖症ぎみである。
でも「漫画家になりたい」という夢もあるし、親しい友達に対しては、意外とひょうきんなところもある。
学校の成績は普通。得意科目は図画工作。
一人でいると大抵落書きをしており、不思議なこと(超常現象)には興味津々。
偶然に魔法の力をもらい、15歳の少女・ララに変身する能力を得る。
決断力や外向性に乏しい普段の自分が好きではないみほは、この時とばかりに、ララでいる間だけは別人格になろうと努力する。
かくして、あわてものの万能モデル・ファンシーララが誕生する。

ララ

みほの変身した姿。
ネーミングは、みほが以前からノートに描いているマンガの主人公から来ている。
ひょんなことからモデル派遣会社「リリカルプロ」の専属モデルとなる。
みほにとっては、いわば『仮の姿』『第二の人格』なので、普段なら物怖じして出来ない事でも勢いでできてしまったりする。
みほの理想がたくさん入っている人格だが、なにぶんにも中身はみほなので、何もかもがうまくいくわけではない。

ピグとモグ

恐竜の妖精。
かつて地上を恐竜が支配していた時代、妖精はみな恐竜の姿をしていた。
ピグとモグはその末裔である。
彼らは普通人間が感じることのできない「時間の記憶」というパラレルワールドに住んでいる。
唯一の魔法が「大人への変身」であるのも、時間を多少ならコントロールできる彼らのなせる技である。
ピグは雄。毒舌家で気分屋。
モグは雌。のんびりしていて意外と冷静。

篠原 洋一郎(しのはら よういちろう) 42歳

みほの父。
優しい性格ではあるが、多少「学者ばか」なところがある。
考古学者で、発掘と論文執筆などが仕事(大学の講師も?)。基本的に二階の奥の自分の部屋に閉じこもっている。

篠原 真実子(しのはら まみこ) 39歳

みほの母。
若い頃から放送関係のアルバイトをしており、現在は某民間テレビ局の企画編成部にいる。
ドラマやドキュメント番組の企画やプロデュースが主な仕事。仕事の時間が不規則なため、あまり家の事はしない。
テレビの仕事の関係でララと接触する・・・?

篠原 ちさ(しのはら ちさ) 16歳

みほの姉。
六の宮市ではトップの進学校である六の宮高校に通っている。高校一年生。
近所では評判の美少女。幼い頃から成績が良くて、母の影響からか、将来はマスコミ関係の仕事をしたいと思っている。
同級生の今市君と仲が良いが、恋愛感情とは違う。
みほの見る将来の理想像でもある。

吉田 太郎(よしだ たろう) 9歳

みほの幼馴染みにしてご近所にして同級生。
がさつで乱暴な、よくいるタイプの男の子で、みほは別段意識していなのだが、太郎の方はいつもみほのことが気になっている。
ララのライバルである夢野美樹とはいとこ同志。

結城 あきる(ゆうき あきる) 9歳

みほが一番仲のいい同級生の女の子。
おっとりしていて、多少の事には動じない。やや神経質なみほにとっては頼もしくもあり、たまにはいらいらしてしまう時もある。

夢野 美樹(ゆめの みき) 17歳

売出し中の美少女アイドルタレント。レギュラー番組もある。
テレビ局で顔を合わせて以来、なぜだかララを一方的に目の敵にしているらしい。ララとしては避けたいのだが、どういう訳か色々な仕事で共演することに・・・。
吉田太郎とはいとこ同士。

相川 ひろや(あいかわ ひろや) 19歳

みほが好きな超人気タレント。
心の支え。ララとなって実物を見てからますます憧れてしまう。真実子が制作している番組にも出演している。

不思議さん(ふしぎさん)(?)

折りに触れてララの周囲に現れ、いつも独り言を言っている謎の人物。時にはそれがみほやララにとって助言になる事も。
「時間の記憶」の世界に関する知識を持っているらしいが、飄々としていてつかみどころがない。
素性や本名は一切不明である。