死神代行篇
episode:1~20


黒崎一護(くろさきいちご)15歳。ユウレイが見えるという特異体質以外は普通の高校生だった一護は、ある日、死神・朽木(くちき)ルキアと出会った。一般人には見えるはずのない死神が見える一護に驚愕するルキア。そんな二人の前に魂魄を食らう悪しき魂、虚(ホロウ)が現れ一護の家族を襲い出す。自分の高い霊能力を求めてやってきた虚から家族を護るため、一護はルキアとある契約をする。




一護の胸にルキアの斬魄刀(ざんぱくとう)を突き立て、死神の力を半分注ぎこむ――そうすることで一時的に死神の力を得、虚と戦えるはず。互いの名前を交わし斬魄刀を突き立てた瞬間、一護はルキアの死神の力を全て手に入れ、虚を倒すのだった。




思いがけずルキアの死神の力を全て奪い取ってしまったため、ルキアの代わりに死神代行として虚退治をすることになった一護。未知の霊力を秘めた一護に導かれるように現れる虚たち。
一護に想いをよせるクラスメイト井上織姫(いのうえおりひめ)。彼女の前に虚が現れる。一方、自室に突如現れた虚を斬りつけた一護は驚愕の事実を知る。虚は織姫の死んだ兄だった。虚とは、死んで成仏できなかったり、虚に食われてしまった魂魄だったのだ。一護を想う余り兄への祈りを忘れたと思いこみ、虚となって一護を襲う織姫の兄。遂には織姫にまで手をかけようとしたとき、一護の怒りが爆発する。




自ら己の手にかかった織姫を見て目を覚ます兄は自分の意思で斬魄刀に斬られ尸魂界(ソウル・ソサエティ)に旅立っていった。死神は斬魄刀で虚を斬ることで浄化させ尸魂界に導くことができるのだ。
また一つ死神の仕事を理解した一護だった。





死神の力を得た一護に誘われるように様々な虚が現れはじめる。手に入れると不幸になるというインコを手に入れた、一護の親友チャドこと茶渡泰虎(さどやすとら)。インコは実は凶悪な虚によって魂魄をインコに閉じ込められたシバタくんという少年だった。少年の無垢な心を利用して悪行を繰り返す虚。そんな虚を一護は全力で叩き潰す。とどめを刺そうとしたその瞬間、地獄の門が開き虚を連れていく。生前に大きな罪を犯した虚は地獄へ引き渡す契約になっているのだった。










決意新たに虚退治に精を出す一護だが、空振りになることが多く伝令神機の故障を疑う。だが実は彼らより早く虚を退治していた存在がいた。その男は――




一護のクラスメイトでもある石田雨竜(いしだうりゅう)は、虚を倒す滅却師(クインシー)の生き残りだった。師でもある祖父を死神に殺された雨竜は死神を憎むようになり、死神代行の一護に勝負を挑む。それは、町中の虚を集め、多く退治できた方が勝ちというゲームだ。無関係な人たちを巻き込むようなやり方に怒る一護。そしてそのゲームは、織姫やチャドに変化をもたらした。一護に影響を受け自分の中にある魂の力を呼び起こした二人は、虚を退治する。
そんな中、更に事態は深刻に。幾百もの虚が合わさって生まれるとされる巨大な虚、大虚(メノスグランデ)が一護と雨竜の前に現れたのだった。空座町を護るため共闘する二人。
虚閃(セロ)を放つ大虚の懐に入り込み、虚閃を跳ね返す一護。遂には大虚を押し返すことができたのだった。













一護を庇い尸魂界へ連行されるルキア。また護られたことに、ルキアを助けられなかった自分に歯がゆさを感じる一護。浦原の協力の元、雨竜、織姫、チャドと共にルキアを助けるため、尸魂界に乗り込むのだった。


