死神代行消失篇


episode:343~366


藍染との死闘から1年と少し。霊力を失った一護は普通の高校生として、バイトにクラブ活動に忙しい毎日を送っていた。そんな中、バイト先の「うなぎ屋」に身辺調査依頼が舞い込む。それは一護の父親、黒崎一心に対するものだった。激高する一護に、依頼人銀城空吾は問いかける。

銀城の忠告で浦原商店に来た一護は、浦原喜助と接触している妹の夏梨を見る。動揺が隠せない一護の前に追い打ちをかけるように更なる事件が発生する。雨竜が何者かに襲われたのだ。自分の知らないところで起きている何か、そして何もできない自分に無力感を感じる一護。手助けを求め銀城の元へと向かう。そしてそこで銀城が一護に近づいた目的を知る。





"物質"に宿る"魂"を引き出して使役する能力――「完現術(フルブリング)」を生まれ持った「XCUTION(エクスキューション)」のメンバー、銀城・リルカ・雪緒・ジャッキー・ギリコ。彼らから完現術能力を消すためには死神と人間の力を併せ持った一護へ力を受け渡すことが必要だったのだ。互いの目的のため、一護に力を取り戻させるための修行が始まった。


リルカの完現術「ドールハウス」で修行が始まった。更にギリコの完現術「タイム・テルズ・ノー・ライズ」も発動し、窮地に追い込まれる一護。チャドの助言により、死神の力に誇りを持っていた時のことを思い出し、ついに完現術を手に入れる。同じ頃、織姫の元に謎の男たち、獅子河原萌笑と月島秀九郎が現れる。






襲われた織姫の元に駆け付ける一護たち。しかし織姫は何もされていないと言い張る。織姫を襲った月島はXCUTIONの元リーダーで、過去の死神代行を殺し姿を消していた。目的の見えない月島の動向に脅かされつつも一護は修行を続行する。ジャッキーとの対戦中、彼女の完現術「ダーティ・ブーツ」の攻撃を受けた影響で、完現術が暴走し始める。一方、XCUTIONのアジトに月島が突如現れ…



装衣型(クラッドタイプ)の完現術、それが一護の完現術の本来の姿だった。月島との対峙を止めるべく、雪緒の完現術「インヴェイダーズ・マスト・ダイ」に閉じ込められ、ゲーム空間の中で銀城との修行を開始する。だが死神の力を失くしている間に戦う「覚悟」を失くしてしまった一護。銀城の完現術「クロス・オブ・スキャッフォルド」の熾烈な攻撃の前に、「護る」という気持ちを思い出し、完現術を完成させたのだった。





修行を終え帰宅した一護の前には驚きの人物が。月島が一護のいとことして家にいたのだ。懐く遊子と夏梨、そしてたつきや啓吾も親しげな様子を見せる。耐え切れず家を飛び出した一護は銀城に月島の真実を聞く。
月島の能力は「ブック・オブ・ジ・エンド」。自身の「存在」を斬った相手の過去に挟み込む能力を持っていたのだ。皆を元に戻すためには月島を殺すしか方法はない。銀城と共に月島のアジトへ乗り込み月島へ戦いを挑む。しかしチャドと織姫が一護の前に立ち塞がる。絶望に打ちひしがれる一護。更に最初に切られた雨竜までも現れ一護に刃を向けるが…



全ては一護の死神の力を手に入れるため、銀城と月島が仕組んだ事だった。再び戦う力を奪われ慟哭する一護。そしてその体に刀が突き刺さる――刀を握っていたのは、ルキアだった。更に護廷十三隊の面々も姿を現す。かつて尸魂界(ソウル・ソサエティ)を救った一護。その恩義に報いるため、今度は護廷十三隊が一護を救う。彼らの霊圧が込められた刀を突き刺すことで、一護に死神の力が復活する!そして銀城の正体が明らかに――。







一護の力を奪った銀城。他のXCUTIONメンバーにも力を与え、護廷十三隊とのバトルへ突入する。XCUTIONの特殊能力に翻弄されつつも勝利を収める死神たち。


雨竜と共に銀城と戦う一護。銀城から死神代行証の本当の意味、代行する者の監視と霊圧の制御という目的を知る。計画の発案者は浮竹十四郎。尸魂界のために手駒として使い、反抗すれば抹殺する――そんな尸魂界の在り方に反乱を起こした銀城。しかし一護はそれすらも知った上で自分自身で選んだ道だと言い放つ。





卍解した銀城を倒した一護。後日、尸魂界に現れた一護は、持ち帰られた銀城の死体を現世で埋葬したいという。許すも許さないもないもなく、ただ死神代行として彼を埋葬する。それは今後も死神代行を続けていく一護の決意の現れのようでもあった。そして一護は再び現世へ舞い戻る。空座町を護る死神代行として――
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