護廷十三隊侵軍篇
episode:317~342
藍染が捕縛され、平和な日々が戻った現世と尸魂界(ソウル・ソサエティ)。一護は日々薄れていく死神の力を感じつつも、以前と変わらない日常を過ごしていた。そんな中、尸魂界では断界に行った死神たちが連絡を絶ち、行方不明になるという事件が発生する。しかし行方不明になったはずの者がその後何事もなく現れる。どうやら断界内に時間のずれが生じているらしい。護廷十三隊はマユリを調査隊長とし、剣八・白哉・日番谷・恋次の面々で断界の調査を開始する。現世では、コンが路上で倒れている少女を見つけ、連れて帰ることに…
断界での死神行方不明事件の犯人とされてしまった一護。牢に閉じ込められるもルキアに救出されるが、今度は恋次と一角が襲ってくる。逃げ込んだ技術開発局にはコンが連れてきた謎の少女・望実(のぞみ)のデータが。一方、現世ではコンと望実の前にイヅルと七緒、そして影狼佐(かげろうざ)と名乗る死神が現れ、望実を連れ戻そうと二人に襲い掛かるのだった。
尸魂界で一護を襲ったのは「霊骸(れいがい)」と呼ばれる護廷十三隊のニセモノたちだった。影狼佐が原種(げんしゅ)である本物の死神を断界に閉じ込め、霊該とすり替えていたのだ。
衝撃の事実が明らかになる中、死神だと判明した望実は己の事を何も話そうとしない。だが、へらず口を叩きながらも心配をするコンの優しさに触れ、望実は少しずつ心を開き始める。
霊骸に乗っ取られた尸魂界を奪還するため、護廷十三隊隊長たちが動き出す。浦原の協力のもと尸魂界に辿りついた剣八・やちる・白哉・日番谷。彼らの前に霊骸が立ちふさがる。
影狼佐は最大の障害、山本総隊長を排除するため霊骸の京楽・浮竹を総隊長の元へと向かわせる。瞬時で二人を霊骸と見抜いた総隊長は二人と刃を交え、真意を問う。
剣八VS霊骸剣八。そして白哉VS霊該日番谷の戦いが始まった!互角の戦いをする中、潜伏中の日番谷の目の前に雛森が現れる…
山本総隊長VS霊該の京楽・浮竹の戦いは、傷を負っても瞬時に直す霊該卯の花の存在により次第に総隊長が追い詰められていく。
満身創痍になりながらも影狼佐の元にたどり着いた剣八と日番谷。そこで影狼佐の斬魄刀の真の姿を見る。
影狼佐の斬魄刀の能力は空間そのものを記憶させ、復元することができるものだった。
斬魄刀まで復元することができるその能力は、霊骸を倒して集結した隊長たちを翻弄するも、影狼佐の上司であった涅マユリの出現により形勢逆転に持ち込む。そして影狼佐の目的が明らかに!過去、モッドソウルの開発者だった影狼佐。尖兵(スピアヘッド)計画を頓挫に追い込まれた恨みを晴らすべく、再び計画を起こし尸魂界を支配しようと目論むのだった。そして同じ頃、一護たちも衝撃の事実を知る。望実は影狼佐に作られたモッドソウルだったのだ…
モッドソウルと知りながらも望実を護ろうとする一護。その優しさが望実を苦しめるが、同じくモッドソウルであるコンからの励ましにより斬魄刀の記憶を思い出そうと修行を始める。疎ましいそぶりを見せながらも望実を護ろうとする死神たち。その想いに触れ、望実は遂に斬魄刀の能力を思い出すことができたのだった。
再び現世に攻め込んできた霊該たちとの戦いは、リミッターを外されたことによって霊力を増した霊該が圧倒する展開に。山本総隊長も参戦するが、モッドソウルである望実を冷たくあしらう。それでも皆を護るために囮になろうとする望実は、影狼佐の攻撃の盾になり、影狼佐と共に断界の中へ消えて行った。影狼佐と望実は元は1体の霊骸であったという事実を残して…
霊該たちとの戦いによって遂に霊圧を失ってしまった一護。それでも望実を助けたい一護は、浦原とコンと共に尸魂界へ潜入する。そこで一護は影狼佐の研究を用いて一時的に霊圧を復活させるも、安定しない霊圧に苦しむ。一方、影狼佐は望実と一体となることで、最終目的へ近づいていた。由嶌欧許(ゆしまおうこ)という死神の魂を二つに分けた存在が影狼佐と望実。影郎佐を使い尸魂界に復讐を誓い、侵軍を誕生させたのだ。
同じ目的のため共闘をする死神と霊該。影狼佐も望実の抵抗に合い、一護の一撃に倒れる。敗れた影狼佐は、己の命と引換に尸魂界を破壊しようとする。しかし霊該たちは自らの霊圧と引換にそれを阻止するのであった。
全ての戦いの決着が着いたその時、望実は影狼佐と共に消えてゆく。独りではないという想いを抱えて…
そして、一護の霊圧が遂に消失した。しかし一護は悲しむことなく、ルキアを見送るのであった。